春 〜 目覚めの湯
厳しい冬を越えた北海道の春は、遅れてやってくる静かな歓びの季節。雪解け水が大地を潤し、ふきのとうやエゾエンゴサクが芽吹く中、温泉はそのまま“目覚めの場所”になります。ニセコや登別の温泉地では、まだ山には雪が残りつつも、地上には新しい命があふれ、湯に浸かると、体だけでなく心まで目覚めていくようです。
夏 〜 涼やかな避暑湯
本州が猛暑に包まれる中、北海道の夏は涼やかで快適。阿寒湖や層雲峡の温泉では、青々とした森と湖に囲まれて、昼はトレッキングやカヌーを楽しみ、夜はひんやりした空気の中でゆったりと温泉に浸かる贅沢が味わえます。自然の中で深く深呼吸する時間は、他では得られない北海道ならではの癒しです。
秋 〜 紅葉と湯けむり
道東や大雪山系では、日本で最も早く紅葉が訪れます。赤や黄に染まる広大な山並みを背景に、秘湯や山の温泉宿に浸かる時間はまさに絶景そのもの。特に層雲峡や定山渓は、谷間に紅葉が広がる絶好のロケーション。澄んだ空気と秋風、そしてしみじみと温もる湯が、深まる季節を全身で感じさせてくれます。
冬 〜 雪と静寂の極上湯
北海道の冬は、温泉の真価が最も発揮される季節。白銀の世界に佇む露天風呂は、幻想的な美しさと静けさに包まれ、ただ湯に浸かるだけで別世界にいるかのよう。登別、十勝川、湯の川などでは、雪見風呂が名物。凍てつく外気とあたたかな湯との対比が、身体の芯からじんわりと温めてくれます。雪の中で味わう温泉の幸福感は、北海道でしか味わえない特別な体験です。
